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IBM Support Assistant Data Collector ツールは、IBM 製品に関する自動データ収集を提供します。このツールは、ご使用のコンピューター・システム上の重要な診断データを見つけてコレクター・ファイルにコピーするように、事前に構成されています。診断データの一例として、ご使用の IBM 製品が生成するログ・ファイルがあげられます。このログ・ファイルには製品の操作中に発生したイベントの詳細履歴が記載されます。このようなファイルは、 ソフトウェアの問題の性質および原因を判別するために役立てることができます。 その他の診断データの例として、初期設定ファイル、構成ファイル、オペレーティング・システムのバージョン、ディスク・スペース、 およびネットワーク接続があります。 ツールは、Web UI モードまたはコマンド行コンソール・モードで実行できます。コンソール・モードを使用すると、IBM Support Assistant Data Collector のコレクション・スクリプトをコマンド行で制御できます。 コンソール・モード・セッションにおける応答をファイルに記録して、そのファイルを使用してそれ以降の同じコレクション・スクリプトの実行を簡易化できるフィーチャーなど、 このツールは、コンソール・モードで対話する際に役立つ機能をいくつか搭載しています。
IBM Support Assistant Data Collector の Web インターフェース
Web インターフェースを通してデータ収集を実行するには、サポートされるオペレーティング・システムとブラウザーの組み合わせを使用する必要があります。 ブラウザーも Java 1.6 プラグインが組み込まれている必要があります。Java Plug-in from Java 1.6 Update 10 からの次世代 Java プラグインを使用することをお勧めします。次の表に、 サポートされるオペレーティング・システムとブラウザーの組み合わせをリストします。
OS/ブラウザー | Internet Explorer 7 | Internet Explorer 8 | Internet Explorer 9 | Firefox 3.5.8 | Firefox 3.6 以降 | Safari | Google Chrome |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Windows 7 | N/A | はい | はい | いいえ | はい | はい | はい |
Windows Server 2008 | N/A | はい | はい | いいえ | はい | はい | はい |
Windows Vista | はい | はい | はい | いいえ | はい | はい | はい |
Windows XP | はい | はい | はい | いいえ | はい | はい | はい |
WIndows Server 2003 | はい | はい | はい | いいえ | はい | はい | はい |
AIX 6 | N/A | N/A | N/A | はい | N/A | N/A | N/A |
AIX 7 | N/A | N/A | N/A | はい | N/A | N/A | N/A |
RHEL 5 | N/A | N/A | N/A | いいえ | はい | N/A | N/A |
SUSE 10 | N/A | N/A | N/A | いいえ | はい | N/A | N/A |
SUSE 11 | N/A | N/A | N/A | いいえ | はい | N/A | N/A |
Solaris 10 | N/A | N/A | N/A | いいえ | はい | N/A | N/A |
IBM Support Assistant Data Collector のコンソール・インターフェース
コンソール・インターフェースは、 上記の表にリストしたいずれかのオペレーティング・システム上で、Java 1.5 以降を使用して起動することができます。
ツールのインストールおよび使用法
ほとんどの場合、以下の一連のステップによってツールを稼働状態にすることができます。問題が生じた場合、またはこれらのステップのいずれかの詳細が必要な場合には、この後のセクションを参照してください。
すべての場合で、IBM Support Assistant Data Collector ツールのインストールは、 単に、アーカイブされた .zip ファイルまたは .tar.gz ファイルからファイルを解凍するだけのことです。ファイルは、ツールを実行するシステム上で選択した任意のファイル・システムの場所に解凍できます。 解凍すると、ターゲット・ディレクトリーにサブディレクトリー ISALite が作成されます。
Web UI モードでツールを開始する
Web UI モードの場合、isadc サブディレクトリーにある index.html ファイルを開きます。
コマンド行コンソール・モード - JAVA_HOME 環境変数の設定
コマンド行モードの場合、コマンド行から該当する起動スクリプトを呼び出します。Windows システムの場合は、起動スクリプトはバッチ・ファイルです。 他の環境の場合は、シェル・スクリプトです。ツールは Java アプリケーションとして実装されるため、コマンド行ツールの開始前に Java の場所を特定できる必要があります。 PATH に Java がない場合には、JAVA_HOME 環境変数を手動で設定する必要があります。 IBM Support Assistant Data Collector ツールでは JRE のレベル 1.5 以上が必要であるため、 まず、ツールを実行するシステムに適切なJRE がインストールされていることを確認してください。インストールされている場合には、オペレーティング・システム固有のコマンドを発行して、JAVA_HOME 変数をその JRE を指すように設定する必要があります。 Microsoft JVM/JDK および gij (GNU libgcj) はサポートされていません。
例えば、Windows プラットフォームで jre1.5 が c:\jre1.5 にインストールされている場合は、 次のコマンドを使用して JAVA_HOME を設定します。
SET
JAVA_HOME=c:\jre1.5
注: 値に空白文字が含まれていても、SET コマンドの値に引用符を使用しないでください。
Linux、AIX、または Solaris で、JRE が /opt/jre15 にインストールされている場合は、次のコマンドを使用して JAVA_HOME を設定します。
export JAVA_HOME=/opt/jre15
コマンド行コンソール・モードでツールを開始する
Web UI で実行することができない場合、 ツールは、コマンド行モードで開始します。コマンド行から起動スクリプト (isadc/isadc.bat または isadc/isadc.sh) を実行します。
ファイルは、インストール・ディレクトリーに書き込まれる
デフォルトでは、実行中に作成されたファイルを保管するために、isadc インストール・ディレクトリーが使用されます。一部のシステムでは、isadc インストール・ディレクトリーは読み取り専用です。この場合、-useHome パラメーターを使用します (コンソール・モードのみ)。このパラメーターにより、一時ファイルはシステムの一時ディレクトリーに書き込まれ、パーシスタント・ファイルはユーザーのホーム・ディレクトリーに書き込まれます。注: インストールの .zip ファイルまたは .tar.gz ファイルを解凍した後、 ファイルを解凍したユーザーは、他のユーザーがコレクションを実行する前に、-useHome パラメーターを使用して コレクションを実行する必要があります。これを行うことによって、他の admin/root ユーザーでないユーザーが コレクションを実行する前に、セットアップが適切に完了することになります。
ツールとの対話
IBM Support Assistant Data Collector ツールが Web ブラウザーで開始されると、グラフィカル・インターフェースが表示されます。 ツールを使用してデータの収集および分析を行う前に、まずメイン・ウィンドウから問題のタイプを選択する必要があります。問題タイプを選択したら、次のステップは「開始」ボタンを押すことです。続行するにあたり、収集アクティビティーを完了するために必要な追加情報を、コレクション・スクリプトが要求します。また、スクリプトから、構成情報、現在対処している問題につながるイベントの順序、または収集の完了方法に関する設定について尋ねられる場合があります。 必要な情報がすべて揃ったら、スクリプトは、残りの収集を続行します。
ツールがデータの収集を完了したら、その結果を IBM サポートに送信することができます。ファイル転送の方法は、FTP (非暗号化)、HTTPS (暗号化) のいずれかを選択できます。ツールによって IBM サポートに送信される zip ファイルの名前が、コレクション状況域に表示されます。
IBM Support Assistant Data Collector をテキスト・モードで実行する場合、ユーザーが入力を行うための選択リストや入力フィールドは使用できません。その代わりに、有効な選択項目が番号付きとして示され、選択項目の番号を入力してから Enter キーを押します。入力フィールドは、ユーザーが応答を入力して Enter を押すと、プロンプトに変わります。データ収集が完了すると、出力は別の ZIP ファイルになります。出力 ZIP ファイルは、IBM サポートに送信したり、ローカルに検査したりできます。
コレクター・ツールを停止するには、テキスト・モードで quit オプションを入力するか、 ブラウザー・ウィンドウを閉じます。
ツールがプロンプトを出し、ファイル名を要求します。Unix プラットフォームでは、ユーザーのホーム・ディレクトリーの指定における「~」の使用はサポートされていません。「~」が使用された場合、現在の作業ディレクトリー内の「~」という名前のサブディレクトリーが参照されます。
バージョン情報の判別
デフォルトでは、ツール (およびその各種サブコンポーネント) のバージョンは、そのツールが起動されたコンソールに出力されます。Web UI で実行しているときに、バージョン情報は「ヘルプ」->「製品情報」メニュー・オプションを使用して確認することもできます。 Java が使用できない場合、または Java アプリケーションを始動できない場合、「-version」オプションを指定して起動スクリプトを実行して、そのツールのバージョンを取得することができます。
* 注: 「-version」オプションを使用する場合は、起動スクリプトが実際にツールを起動することなくバージョン情報を出力します。
インベントリー・ファイルの表示
ツールは現行システムのインベントリー情報を収集できます。インベントリー情報は、収集データ ZIP ファイルがある場合は、
自動的にその ZIP ファイルに含められます。
出力先はインベントリー・ファイル (ISALite/inventory/inventory_rcf.xml) で、Web ブラウザーで最も適切に表示できます。
このリリースで既知の更新情報、制約事項、および問題は次のとおりです。 IBM Support Assistant Data Collector に関する追加の更新情報は、IBM Support Assistant のサポート Web サイト (http://www.ibm.com/software/support/isa) の文書にあります。
ハードウェアのインベントリーは、IBM JRE を使用する場合のみ可能
マシン上のソフトウェアおよびハードウェアのインベントリーを行うコレクションを実行する場合で、IBM 以外の JRE が使用されているときは、ハードウェア情報は返されない可能性があります。これはコレクション・エンジンの制限であり、IBM JRE を使用することで回避できます。
IBM System z 上の Linux (zLinux)
zLinux でのデータ収集は、コンソール・モードでのみサポートされます。コレクションを開始するには、シェルの中で isadc.sh スクリプトを呼び出します。
Java プラグイン構成
IBM Support Assistant Data Collector を実行するブラウザーは、Java 1.6 プラグインが組み込まれている必要があります。ブラウザーが適切に構成されているかどうかは、リンク http://www.java.com/en/download/testjava.jsp を開くことで検証できます。Linux または Unix プラットフォームでブラウザーを実行している場合は、Java プラグインの手動でのインストールおよび構成が必要になる場合もあります。
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