リソース・アダプターは、Java™ アプリケーションがエンタープライズ情報システム (EIS) への接続に使用するシステム・レベルのソフトウェア・ドライバーです。リソース・アダプターは、 アプリケーション・クライアントに接続し、EIS とエンタープライズ・アプリケーションとの間の接続を提供します。
Java EE クライアント・アプリケーションに対するリソース・アダプターのサポートは、サーバーに対するサポートのサブセットです。clientRAR ツールを使用してインストールされるリソース・アダプターの場合、クライアント・リソース・アダプターは、管理対象外の環境で使用され、Java EE コネクター・アーキテクチャー仕様のバージョン 1.5 以上に準拠している必要があります。ManagedConnectionFactory インターフェースを介した EIS へのアウトバウンド接続のみがサポートされています。インバウンドでのメッセージング・サポート (EIS からの) は、ライフ・サイクル管理、および仕様のワーク・マネージメントの側面はクライアントではサポートされていません。
クライアント・アプリケーションがリソース・アダプターを使用するには、setupCmdLine スクリプトの実行時に定義される環境変数 CLIENT_CONNECTOR_INSTALL_ROOT で指定されているディレクトリーに、リソース・アダプターがインストールされている必要があります。 launchClient ツール、アプリケーション・クライアント・リソース構成 ツール (ACRCT)、および clientRAR ツールはすべて、この変数を使用して、 インストールされているすべてのリソース・アダプターのデフォルトのロケーションを検 出します。 リソース・アダプターをクライアントにインストールするには、clientRAR ツールを使用します。 リソース・アダプターをインストールしたら、ACRCT を 使用して構成します。クライアント構成ツールによって、 リソース・アダプター構成が EAR ファイルに追加されます。次に、接続ファクトリーおよび 管理対象オブジェクトが定義されます。
Java EE アプリケーション・クライアントの実行中に、launchClient スクリプトによって com.ibm.ws.client.installedConnector と呼ばれるシステム・プロパティーが指定され、このプロパティーは CLIENT_CONNECTOR_INSTALL_ROOT 変数と同じ値に設定されます。これは、インストールされたリソース・アダプターのデフォルトのロケーションであり、-CCD パラメーターを指定して、 それぞれの launchClient 呼び出しごとにオーバーライドすることができます。 クライアント・コンテナーが活動化されると、 リソース・アダプター・ディレクトリー用に指定されているデフォルト・ロケーション以下のリソース・アダプターのすべてのサブディレクトリーがクラスパスに追加されます。 この処置により、クライアント・アプリケーションでは、ACRCT を使用してクライアント・リソースを 指定せずにリソース・アダプターを使用できるようになります。
リソース・アダプターの使用は、クライアント・アプリケーションの拡張を容易にするための新しいメカニズムです。
マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。